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解毒とは


 昨今「解毒」というキーワードに触れる機会が多くなっています。

何を解毒したいのか?
それは、集団で…、あるいは病院で…、はたまた職域で…など様々なシチュエーションで注入される流行り物の液体を解毒する術

または、それらを注入された人々から発せられるとあるタンパク質の残骸に当てられたものを解毒したいという事ですね。



そこで、よく取り上げられているのが「松葉茶」ですが、これで何をどう解毒するのか…?


有用成分は何なのか?


果たして、それで本当に解毒できるのか…



 ぼくは思います。
「できない」と。

推測でしかないですが、フラボノイドに期待しているのかな?
フラボノイドとは、ポリフェノールの一種です。

ポリフェノールとは、植物の色素成分、または苦味成分で、植物細胞の生成や活性などを助ける働きを持っている植物成分の総称です。


その中のフラボノイドと言われる有機化合物群、ビタミン様物質。
(なんのこっちゃ!笑)


フラボノイドの中には、カテキン、アントシアニン、プロアントシアニジン、タンニン、ルチン、イソフラボン、ケルセチン、フラバンジェノール、ピクノジェノールなどがあります。


ポリフェノールは、フラボノイド以外にも
クロロゲン酸(コーヒー)
クルクミン(ウコン)
などもあります。




 松葉茶に含まれるフラボノイドはケルセチンです。
ケルセチンはタマネギの皮なんかにも多量に存在し、サプリメントになっていますね。


または、クロロフィルが有力成分と言われるのでしょうか?


クロロフィル(葉緑素)は、ほうれん草やニラなどに含まれていたり、ウツロイではお馴染みの、ユーグレナ、クロレラに多く含まれています。

胃腸の消化吸収、便秘解消、貧血改善、抗酸化作用、血液循環を良くすることから浄化作用としても注目されます。




これらが「解毒」に有効だ。というのであれば、ユーグレナやクロレラの方が数倍効果が高いと思われますね。


確かに、ひとつひとつの成分は、何かしらの効果があります。
しかし、ポリフェノールも全てが健康に良いとは限りません。

例えば、タンニンは鉄分の吸収を阻害し貧血を悪化させますし、イソフラボンはエストロゲンと似た作用を起こす事から、取り過ぎると、エストロゲンのコントロールを阻害してしまいます。



何事もバランスが大切で、それら「成分」に頼らずとも健康を保てる身体であることこそが重要なのです。



 体に最初から備わっている「解毒システム」を正常に作用させられる状態である事が重要。



その為には、腸内環境を整え、腸の解毒システムを正常に保つ必要があります。
まず、第一にコレです。

これが整っていないのに、一時的に「成分」を摂ったとしても、成分が作用を起こしても、体は反応する事ができないのです。←ここ重要!



例えば、小麦乳製品でボロボロに壊された腸に、「これあげるんで、解毒してください」と頼んでも、『それどころじゃねーんだわ…』って言われるんです。


また、今度の動画でも話していますが、やはり「運動」しないと、解毒できない部分もあるんです。



まぁ、でもまずは液体注入しない事。
そしたら、解毒がどうのこうの関係ないし。


でも、注入した人からタンパクの残酸が移るし…と、言う人は、それこそ、腸内環境を整えて、免疫システムを正常化しておきましょう。





何かの成分に頼る前に、そもそもその前から体内に溜め込まれている蓄積毒を抜いておいて、解毒システム、免疫システムを正常に保って、「健康基礎」を高めておきましょう。