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人間の強度


 人間の強度、体幹の強度、安定性は、姿勢と呼吸で決まります。

姿勢が安定していなければ、必然的に呼吸に問題が生じるので、そう言う面では姿勢が重要である。


 日本人は、海外の文化が流入してきた江戸末期辺りから、大きく力を塞ぎ込まれていく。
鎖国を解き、鉄砲や武器を輸入し、海外勢の武力を手に入れ、明治維新を企てた連中が、日本を砕いていった。



ヨーロッパからの軍隊教育が入り、日本人の姿勢は崩れていく。

背筋を伸ばし、胸を張って顎を引く姿勢は、人間本来の生理的湾曲を潰してしまう。
背骨の生理的湾曲は、言わば人間の強度を表すものです。


何百年も崩れない陸橋の構造を見てほしい。


 アーチ橋は上からかかる重力や重量を分散し、また衝撃などのエネルギーに対しての強い強度も持っています。


背骨の生理的湾曲はちょうど、このアーチ構造と同じで、背骨のアーチがある事で重力の分散作用と、衝撃に対する高い強度が保たれます。



それを、胸を張って背筋を伸ばし、顎を引くことで、背骨の生理的湾曲、アーチは失われ、重力を分散する事も、衝撃に対する強度も失われ、状態を保つこともできなくなる。



小さいこどものうちから、姿勢の強要を強いられると、弱々しい構造体に成らざるを得ない。
その弱々しい構造体をどうにかこうにか支える為に、無駄にエネルギーを消費する。

体のすべて支えるべき構造物である背骨が、逆に他の筋肉などで支えられなければならない状態になってしまっている日本人。



この姿勢の認識が変わらない限り、何をしても健康になれる訳がないんです。

すべての日本人に気付いてほしい姿勢の話しでした。