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寒さとギックリ腰


 久しぶりの雪ですね。
雪が積もると童心にかえります。

さて、寒さが増すとギックリ腰や寝違え、体が強張るという方が多くなります。


それは、「寒さ」という身体的なストレスが掛かる事が原因のひとつです。


「寒い!」というのは、生命維持に置いて、とてもリスキーな事。
低体温症になると死ぬからです。
体は熱を上げる為に身体を震わせ、熱を生み出そうとします。

同時に血糖値を上昇させる為の準備をします。
筋肉に血糖を流入させ、筋活動量、熱量を上げるのです。

血糖値を上げるホルモンはアドレナリンやコルチゾール。
これは精神的なストレスを感じた時も同じく分泌されるホルモンですね。


交感神経が働き、筋肉が緊張度を高めます。
精神的なストレス過多も同じく血糖値が上昇し、筋肉が緊張します。




 ですから、単に寒くて身体を小さくするから筋肉が緊張するというのもありますが、ホルモンや自律神経の働きで、筋肉が緊張状態を作るから強張るんですね。


この時、筋肉が普段から硬い場合には緊張が加わり、グキッといわしてしまう。


ですから、普段から筋肉を緊張させ過ぎない、筋肉を柔らかく保つようにすれば良い訳です。


 《普段から筋肉を柔らかく保つ為に》

いくつか、筋肉を柔らかく保つ方法をお伝えしておきます。




①水を飲む
 
 水をたくさん摂るのは、筋肉の滑走を良くする為、体内のpHバランスを保つ為、など様々です。

今回の内容から考えると、筋肉の滑走を良くする、筋肉の動きの滑らかさを保つ為、と言う事になりますね。

組織と組織の間、筋肉と筋肉の間は、水分が一定に保たれ、その水分が潤滑油の役割りをしてくれます。




②睡眠不足に注意する

 この睡眠も、水分補給に関わる重要なポイントで、水をたくさん飲むことと同時に必要な事です。

筋肉の潤滑油の役割りとなる水分や背骨と背骨の間の椎間板は、睡眠中に水分を補給します。
睡眠不足を続けると、体や組織への水分補給ができずに乾いてしまう。




③飲み過ぎ食べ過ぎに注意

 アルコールの飲み過ぎは体内の水分がカラカラになります。
アルコールを分解する為に水分を必要とするからです。
ですから、①水分補給、②十分な睡眠、③アルコールを控える、は三つでひとつです。
そして、食べ過ぎは内臓負担になりますから、内臓負担はダイレクトに筋肉痛に繋がります。




④ストレスを発散する

 ストレスは、上記でも書いた様に、自律神経の交感神経やホルモンの働きです。
ダイレクトに筋肉の緊張に繋がります。

適度な運動や気分転換などで、ストレスを溜め込み過ぎない様、適度に発散してくださいね。



ただし、甘いものを食べてストレス発散しようとしないこと!

甘いものをたくさん食べるのは、血糖値を上昇させますから、ストレス過多と変わらない状況を身体に与えるので、甘いものを食べるのはストレス発散にはならず、ストレス蓄積法となりますのでご注意を!




⑤塩気をたくさん摂る

 塩がないと、細胞に水を吸収させる事ができずに乾いてしまいます。
浮腫みが気になる方は、塩分過多というより、塩分不足で水分を吸収できずにタプタプしている…というパターンが多い。

また東洋医学では、塩気は腎臓を元気にするエネルギー源とされています。
腎臓は腰、骨、靭帯との関連があり、腎が弱ると靭帯を痛めたり、骨折しやすくなってり、腰が立たなくなります。



 冬は乾燥の季節でもありますから、水分補給は夏と同様こまめに。


年末年始で、よく食べ、よく呑んで、運動不足になり、夜更かしして寝不足にもなったかも知れません。

この時期、ギックリ腰が多くなるのは、予想通りなのです。


水分不足と季節的な乾燥もあり、筋肉の滑走がスムーズさを欠いて、寒さというストレスで筋緊張が相まって、グキッといきやすくなります。


ギックリ腰や寝違えの原因はこれひとつではありませんが、大きな要因のひとつとなりますから、水分補給、十分な睡眠、暴飲暴食を控え、塩気を摂って予防しましょう。





ぼくは、今日は「鱈(たら)鍋」を作って食べました。

魚編に雪と書いて、たら。
冬は塩気を効かせた鱈でしょう。

ヘルシーでとっても美味しかったです。








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