発達障害、自閉症は腸内環境と密接に関係していることをご存知でしょうか?
年末辺りから、腸内環境・腸内細菌の話しを多く取り上げていますが、今年はより一層皆さんに、この腸内環境の重要性を語っていきたい。
整体だけだと限界点が低い。
ぼくはゴッドハンドではないので、手技だけで人を治すことはできないと確信しています。
そんなことができるとしたら、それはもう神の手を持つ者ではなく、既に神そのものです。
ぼくは正直に、真面目に、正々堂々と科学的根拠を持って整体に取り組みたいと思っています。
今年はできる機会があれば、腸内環境の重要性の講座を開いてみたいと考えています。
発達障害や自閉症と腸内環境の関連性は、既に多くの医療現場で確認されています。
その子たちの腸内は、決まって炎症が酷い。
腸内の炎症で、腸の絨毛細胞が傷付き、栄養の吸収が悪く、また免疫機能も低い。
糖やタンパク質を分解する為の酵素も阻害されてしまう事から、血糖値のコントロールができずに、常に交感神経が優位な状態が続くとともに、炎症を回復させる事もできない状況が続く。
栄養の消化吸収の阻害は、成長期のこどもたちにとっては、成長や発達に深く関係してしまいます。
この様な状況を作り出すのに、大きく関わっているのが、『小麦と乳製品』です。
小麦とは、パン、うどん、パスタ、ピザ、ケーキ、ラーメン、饅頭など。
和でも洋でも中華でも、小麦が使われる食品全てです。
前回はグルテンをテーマに挙げていましたが、ここでは、「小麦」そのものです。
グルテンは小麦に含まれるタンパク質でした。
ですが、グルテンだけが悪者ではなく、小麦自体が糖やタンパク質の分解をする酵素の働きを阻害する物質を含んでいるのです。
乳製品は、牛乳、チーズ、ヨーグルトなどです。
日本人は元々、乳糖不耐性で牛乳を飲むと下痢を起こすのが普通です。
また、ここでは乳糖もそうですが、乳タンパクの「カゼイン」が取り上げられます。
小麦自体も、麦類に含まれるグルテンも、乳製品に含まれるカゼインも体にとって、腸内環境にとって、また脳にとっても、遺伝子にとっても、有害に働いてしまいます。
小麦、乳製品が腸内環境に良くないことはたくさん書いてきました。
では、脳にとっては、何が悪いのでしょう?
《小麦と乳製品は麻薬様物質》
実は、グルテンとカゼインのアミノ酸の分子配列が、モルヒネと酷似しており、麻薬の様に作用してしまうのです。
麻薬患者の、「もっとくれ!もっとくれ!」と言う禁断症状の様に小麦や乳製品を欲してしまう。
脳の神経伝達を阻害し、発達にも関わるし、抑うつ症状だったり、凶暴になったり、精神や性格にも異変が起きてきます。
毎日、ヨーグルトを食べないとダメだと思っている…
パンやパスタが食べたくてしょうがない…
乳製品や小麦製品ばかり欲してしまうのは、美味しいからとか好きだから、という事ではなく、一種の中毒症状。
「落ち着きがない」…というのは、もしかしたら、こういった小麦製品、乳製品の摂取によるものかも知れない…。
《蓄積されるアレルギー》
小麦製品、乳製品を毎日、または高頻度で食べる事で、アレルギーを起こしてしまう。
即時型のアレルギーではなく、遅延型のアレルギーです。
通常、アレルギー抗体の検査では、即時型のIgE抗体を調べます。
または、花粉症などであれば、粘膜性のアレルギー抗体、IgA抗体です。
ですが、ここでは、『遅延型のアレルギー抗体』を調べてほしいのです。
IgG抗体です。
遅延型のアレルギーは蓄積型でもある。
海老や蟹などの甲殻類アレルギーの様な、食べると痒くなったり、皮膚発疹が出たりする即時型の様なものや、蕎麦やナッツ類などの様な呼吸困難に陥る様なアナフィラキシーショックはなく
遅延型・蓄積型のアレルギーは、知らず知らずに症状が発症し、悪化していくので、一見アレルギーだと気付きません。
また、皮膚に現れたり、冷や汗が出たり、倒れたりする様な、見た目に分かる症状もなく
腹痛や頭痛、イライラなど、アレルギーだとは医者から見ても判断しかねる反応です。
特徴としては…
即時型のIgEは、「食べると分かるアレルギー」
遅延型のIgGは、「抜くと分かるアレルギー」
と言われ、小麦製品や乳製品を2週間抜くと、劇的な変化が訪れるのが特徴です。
便秘や下痢、腹痛、頭痛、めまい、疲労、気分の浮き沈み、イライラ、癇癪、睡眠の質、筋肉痛、皮膚トラブル、粘膜トラブル、生理痛、不順、免疫力低下、などなど
様々な不調が改善されていきます。
発達障害や自閉症のお子さんたちは、ほとんど決まって、便秘や下痢を繰り返したり、免疫力が低く熱症になりやすい。
これは、紛れもなく腸内環境が関連しています。
《腸内細菌が乱れる》
小麦製品、乳製品を頻繁に摂取することで、腸内環境が悪くなります。
腸内が常に炎症を起こしていて、腸の絨毛細胞が傷付き、栄養の吸収ができないことと、消化できないタンパク質がさらに炎症を起こし、毒素を撒き散らす。
そして、腸内細菌は病原性へと変貌していく。
ガンジダ菌や病原性細菌がさらに優勢になるよう、自分達のエサを欲します。
砂糖やチョコレートなど、甘い物を欲します。
毒素の排泄や無毒化もできなくなる為、状態は常に悪い状態を続けてしまう。
炎症を抑える為に副腎からステロイドホルモンの分泌が促進され過ぎて、血糖値のコントロール不全、心身の興奮状態が続く。
腸内の悪玉菌の中には、ノルアドレナリンを取り込み凶暴化する者もあり、さらに腸内は荒れてしまいます。
これを改善させる為には、食事の改善が必要不可欠なのです。
ウツロイで行う、解毒療法のポーションもそれなりに有効な働きをしてはくれますが、食事改善をしなければ、消しても消しても火が燃え広がる状態と同じで、まさに焼け石に水。
ポーションと同時に、食事改善と栄養療法を行う必要があります。
発達障害や自閉症ではなくとも、便秘、下痢、腹痛、頭痛、腰痛、筋肉痛、皮膚や粘膜トラブル、生理の問題、気分の浮き沈み、ストレス過多、浮腫み、慢性疲労、不妊、などの症状を抱えていて、小麦や乳製品が大好きな人は、高い確率で、IgG抗体のアレルギー反応が起きていると考えて間違いないでしょう。
まずは、食事の改善。
人によっては、抗生剤を1〜2週間飲んだ後から、発症する人も多い。
こどもが急に変貌した!
急に不登校になった!
コミュニケーションが取らなくなった!
などは、抗生剤の影響も視野に入れます。
抗生剤のせいで、腸内細菌が死滅したことが原因です。
ちなみに。
ウイルスには、抗生剤は効きません。
抗生剤が効くのは、細菌だけです。
昨今の風邪はほとんどがウイルス性のものが多いですから、もし、そうであれば抗生剤は最初から効かないので、飲んでも効果がないことを憶えておいでください。
(コロナとかインフルとか)
今回も少し難しい記事になってしまったかも知れませんが、またこの手の記事はちょこちょこ挙げていきます。
気になった方は、既に挙げている記事を参照されてください。
腸内細菌、腸内環境は様々な病気や症状に密接に関係します。
ウツロイの整体でも、腸内環境を整える整体は、ほぼ全員、誰にでも、どんな症状の場合にも行っているほどです。
腸は脳との関わりも深く、「腸脳相関」という専門用語もあるほどです。
ホルモンや精神面、自律神経系の症状とも関連しているのはもちろんのことです。
話すとキリがない腸内環境。
次に関連する記事としては、「発達障害や自閉症にさせない、健康的なこどもを産むには?育てるには?」みたいなのを考えています。
では今回はこの辺で。
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