身体の傷を癒す為には、何が必要か?
突然ですが、わかりますか?
答えは「栄養」です。
傷付いた細胞が修復する為には、その部分に必要十分な栄養が行きわたならなければなりません。
コレステロールや亜鉛など、細かい事は置いといて『栄養供給』しなければ、治りません。
では、どうやって栄養は供給されるのでしょう?
栄養は血液に乗ってやって来ます。
つまり、回復したい部分に、きちんと栄養が行き渡る為の水路「血管」がちゃんと機能しているかどうか…が重要になるのです。
簡単に言えば、血管が機能していない部分は、損傷の修復は成されません。
ここでは、敢えて“血管が機能”…なんて、言葉を使っているのは
血管が通っていても、機能性が十分でないことがあるからです。
血管が通っていても、その血管がシワシワに枯れていたらどうでしょう?
これを「ゴースト血管」なんて呼びます。
本来の機能をしきれていない血管ですね。
血流が乏しい
弾力性が乏しい
脈動が乏しい
若々しくない
つまりシワシワです。
こういう血管になるのは、年齢が高いから…という理由だけではない。
若い人でも、ゴースト血管はあります。
あんまり使えてない部位
神経伝達の乏しい部位
に、多く存在します。
実は、血管というものは、神経の流れが乏しいところには、自ずと血流も乏しくなるという仕組みがあります。
血管とは動脈と静脈
栄養供給、栄養循環、老廃物の排出を担う血管。
特に動脈は神経伝達と関連性が高い。
そして、動脈の脈動により静脈と淋巴(リンパ)の運行を制御する。
なので、神経の伝達が乏しいと、動脈が弱くなり、動脈が弱くなると静脈もリンパも弱くなる。
という流れになる。
淋巴(リンパ)は、老廃物、不要蛋白成分、ウイルスや雑菌、病原体の回収、リンパ管から心臓へと流していく下水道の様な役割りです。
リンパマッサージなどがありますが、イメージはとても痛く、強い刺激じゃないとリンパは流れないと思われることもありますが、血管(特に動脈)の脈動と筋肉の運動で十分に動きます。
静脈は、二酸化炭素を含んだ血液を肺や心臓、肝臓、腎臓などに戻す役割り、肝臓へは栄養物の供給する門脈経路もある。
逆流を防止する弁が付いていることも知られていますね。
静脈も筋肉や骨格の運動、及び呼吸による筋のポンプなどで血流を作る。
ちなみに脚の血管の60%は静脈である。
動脈は、酸素と栄養素を含んだ血液を全身に循環させる役割りを担います。
組織の損傷には、動脈血も静脈血が必要。
例えば、アトピー性皮膚炎などで常時、炎症を起こしている場合には、その部位の回復を促す血流が必要十分でない事が多い。
または、関節の怪我、膝関節や肩関節などの関節包の損傷、○○関節包炎とか
そういう損傷の修復が思う様にいかないのも動脈の血流の問題。
靱帯や組織がウジウジといつまでも回復しないのは、静脈の循環の問題だったりもする。
何かしらの炎症や怪我、損傷、慢性的なコリ、慢性的な筋骨格の稼働制限などは、動脈・静脈・淋巴などの『脈管系』の不具合が関係するかも知れない。
それには、やはり『神経』の流れ、機能性が十分に確保されていなければならない。
ウツロイでは、関節や筋肉の動きや機能性も見ますが、神経、脈管も重要視しています。
神経を整体する、血管を整体する、ってなかなかイメージできないと思いますが
そこも整えないと、治らないものもあるし
神経や血管を整えるからこそ、回復を早められることもある。
次回は、その点を踏まえながら
『抜け毛』も整体、という話しも記事にしてみよう。