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検査の重要性




 「あなたの症状の原因はストレスですね。」
 「自律神経が乱れています。」



原因不明は、大抵このセリフが出てきます。
でも、本当に原因不明なのか?
そこの検査では原因不明でも、別の検査なら原因が分かるかも知れません。


「検査」…と言うと、血液を調べたり、画像で調べるというのが一般的ですが、それでは分からない原因の方が多いです。




「問診」よく聞く、聴く、問い掛ける
「視診」よく見る、観察する
「触診」患部や関連部位を触る
「動診」動かしてみる


血液の中を調べたり
身体の中を覗いたり

そんな特殊な方法よりも先に、基本的な検査はされているか?




ちゃんと話しを聴いてくれるのか?
ちゃんと言いたい事を理解してくれているのか?
聞きたい事を分かってくれているのか?



まず、問診もままならないところもありますよね。
実は検査において、血液検査や画像診断なんかより、基本的な検査がめちゃくちゃ重要で、それでだいたいの予想を立てる事ができてしまう。





でも、今の医療機関はそれをやろうとしない。
何故か?
患者が多すぎるからです。




これは、常識的に過ごしていると不健康になってしまう、病気になってしまう…というおかしな社会だから…という点と

患者自身が自分の過ちを棚に上げ、自分で努力して治そうとしない…という点も挙げられてしまう。




血液検査や画像診断という二択マニュアルで何か見つかれば、とりあえずそれが原因として、クスリか手術の二択で処置が始まる。



2×2である。







ぼくたち治療家は、血液検査や画像診断という術が使えません。
ですから、自ずと時間をかけてゆっくりと話しを聴き、よく見て、動かしてみたり、触ってみたり、神経反射などの徒手検査をします。


だから見つけられない原因が見つけられます。


無数の検査があり、やる事は施術(介入)




また、医療機関は分科されており
胃腸内科、循環器科、肛門科、泌尿器科、耳鼻科、眼科、皮膚科、歯科、脳神経外科、整形外科、心療内科、精神科などなど

無数にある。


患者は自分の症状を素人判断で、ある程度どの科に行くかを考えないといけない。


そして、分科毎に分科専用の検査基準で検査し、分科毎の見解で原因を考える。
その科で分からなければ、原因不明か、他の科に回される。




しかしながら、人間の身体は分科毎に分けて考える事はできない。
全て機能的に繋がっているからです。




なので、ある程度、機能的な繋がりを全体的に把握して、あれやこれやの視点で考えないと、本当の原因には辿り着けない。






血液検査の数値
画像診断の変異



これらは、原因ではなく
何かの原因があって、様々に起こる症状の中のひとつに過ぎない。


何かの原因がなければ、血液の数値がおかしくなる事もないし

何かの原因がなければ、画像に異変な見られる事はない。




ですから、医療機関では原因を見つけているのではなく
「あなたが今悩んでいる症状に加えて、もう2、3、あなたが知らなかった症状の副産物を見つけている」だけです。





困った…

が、さらに困った…汗

となっているだけである。





症状を見つけているだけなので、症状に対しての処置しか行われない。


だから「とりあえずクスリ」なんです。

そして、これまた「あなたの悩んでいる症状に対するクスリではなく、追加された見知らぬ症状に対してのクスリ」を処方されています。







治るわけがない。


だから、様々な医療機関や整体、気功とかを巡り巡る事になる。

そうこうしているうちに、症状の原因は深まり、簡単に治るものも、治せない状態にまで発展する。





 例えば、腰が痛い…というと整形外科に行く事が多いと思いますが


内臓の機能性の問題と、筋骨格の痛みや筋力の低下などは、とても関連性が深く

筋骨格の問題はほぼほぼ、内臓から現れる症状のひとつである。




坐骨神経痛や膝の痛みなども内臓機能から発生するものが十分に考えられます。
この時に運悪く画像診断で、ヘルニアと診断されると厄介な事になる。




特にスポーツをしているわけでもない、運動習慣がない。
なのに、ヘルニアになった、膝が悪くなった…というのは、内臓の問題をまずはじめに考えるべきである。




悪くもないのに手術をされたり、間違った原因の判断から、とんでもない処置をされると、簡単に治るものも、治せなくなってしまう。






もっと広く総合的、包括的に診れる医療が重要だと思います。
何より、自分で自分の体を治せるという事を知ってほしいし、そういう習慣を付けてほしい。


不健康習慣の歯止め。
ウツロイが歯止めになれる様、これからも知識と経験を詰んでいこうと思う。