ウツロイにご相談に来られる方の中でも上位を締める相談内容は、「頭痛」と「肩こり」
頭痛は前回、記事にしていますので、お時間あれば読まれてください。
今回は肩こり。
肩こりに限って言える事ではないのですが、肩こりは仕方なく、こっているだけの「被害者」です。
ですから、「加害者」である原因をとっ捕まえない限り、肩こり(被害者)は何度でも生まれます。
治らない頭痛も腰痛も肩こりも、その他、例えばガンでも。
被害者を助けて、加害者を野放しにしているのかも知れません。
ガンを克服したい方は、ガン細胞、癌をターゲットにしていますが、そもそも何故癌にならなければいけなかったのか?
という原因を正さないといけません。
今回は、肩こりがテーマなので、
癌などについては、また別の機会があれば書きたいと思います。
肩こりは、肩こりになるべくしてなっています。
言い換えれば、肩こりになる理由がなければ、肩こりにはなりません。
慢性肩こりの人は、肩こりになるように体を仕向けているんですね。
肩こりになる理由も、たくさんあります。
その理由、原因は
やはり一番大事な「呼吸」
呼吸に関して、前回の腰痛でも上位の原因として挙げました。
何しろ、呼吸は1日に約30,000回。
もし、あなたが、肩、鎖骨を持ち上げる呼吸をしていたら、3万回肩を上げ下げしていることきなるので、どんなにマッサージしても治ることはありませんよね。
基本的に呼吸は、肩を持ち上げるものではなく、横隔膜が上下するだけのものですから、肩を上げ下げする呼吸は間違った呼吸システムに陥っている可能性が大です。
100メートルを全力疾走した後なら、横隔膜の上下だけでなく、胸を大きく膨らませ肩を上下させて、さらに大きな動きを作って呼吸しようとします。
でも、普段からそんな大袈裟な呼吸はしません。
しないけど、それと似たような呼吸方法をとっていると、それだけで肩こりになります。
もちろん、肩こりだけでなく、腰痛にも頭痛にも、他の症状にもなります。
だから、呼吸はとても重要。
いつも、意識せず自然でしているものなので、見落とされがちですが、呼吸が最も重要なのです。
もし、今整体などに肩こりを治すために通っていて、呼吸について指摘されないのであれば、それはもう治せないかもしれません。
そのくらい呼吸は重要です。
肩こりを治すのに、まず呼吸。
そして、他にも考えないといけないポイントがあります。
呼吸が一番として、ぼくが順に肩こりを治すのに見ていくポイントはこんな感じです。
・姿勢、体幹、足腰の問題
肩こりになる姿勢をしていないか、そうせざるを得ない問題を何処かに抱えていないか?
これも重要ですね。
これを見極め、さらに深部の原因へと介入していきます。
・臓器の問題
臓器の不具合が表面化するのが、主に脊骨のラインの筋肉に現れます。
それを放っておいたら、体幹の運動制御ができないままになるので、いくら肩をほぐしても意味がない。
・貧血、血液、栄養の問題
貧血によって、姿勢を支える筋肉の出力がなくなります。その他血液の状態はどうなのか?も、気にするポイントです。
それによって、栄養(鉄分や他ミネラル、ビタミン、アミノ酸など)が必要なのか、余分に摂り過ぎているものがあるのか?
も重要なポイントですね。
・ホルモンや自律神経、脳機能の問題
上記の問題がなくて、慢性的な肩こりを起こしている場合は、ホルモンや自律神経の異常、もしくは脳神経、さらには脳自体の機能を考えます。
意外にココも多いポイント。
夏場などは、熱中症、脱水などで、神経症状を起こしている方も多いし、マスクをずっと着けている事で起きる酸欠も関係します。
いつものごとく、いろいろと小難しく書いてしまいましたが、まあ簡単な話し、肩こりは、「肩を見てもあんまり意味ない」って事です。
慢性になっていれば、なっているほど
症状を抱えている、その部位ではなく、原因部、原因要素をきちんと見極めなくてはいけません。
肩こり治療は、肩を触らないことがいちばんかも知れません。