一般的に頭蓋骨の施術で重要視されているのが「脳脊髄液（CSF）」の循環。
脳脊髄液は、脳にグルコース（糖）という栄養供給の為に必要な髄液です。
脳脊髄液の流れ、運行が悪かったり、滞ると、脳の機能低下を起こしてしまいます。
多くの頭蓋骨の施術は、この脳脊髄液の流れを改善させる事を目的としていて、それを意識し、最重要課題として取り組まれます。
ですが、脳脊髄液は仮に流れが止まったとしても死にはしない。
止まると死ぬのは、「血液（酸素）」の方です。
ですから、脳脊髄液も大事なのですが、それよりもうワンランク重要視しなければいけないのが脳血流の方ですね。
脳脊髄液の鬱滞（滞り）による症状は、不定愁訴止まりと言えば、それまでですが、脳血流の鬱滞は、死を意味します（脳死も含め）。
症状の度合いも、脳脊髄液より、脳血流の問題の方が格段に上ですね。
ウツロイの場合は、脳脊髄液の流れも整えますが、同時にもっと重要視しなければいけない脳血流も含め、様々な角度から整える事を考えています。
気をつけて施術を受けてほしい、または術者も気をつけて施術を行いたいのが、「強い力」を加えない事！
これ最重要です。
小顔やコルギ、頭蓋骨矯正などと謳っている、エステや整体、整骨院などで、強い圧で頭や顔を施術された方は、ほとんど100%と言っていい程、脳の神経症状が出てしまっています。
それが、神経症状とは知らずに過ごしている方ばかりです。
【頭蓋骨矯正後に、こんなのが出たら神経症状】
何もないところで、よくつまづくようになった
やたらと光が眩しく感じる
眠りが浅くなったり、眠れなくなった
イライラ、倦怠感、頭が回らない、など精神的、情動的に変化が激しい
目の焦点が合いづらい
耳鳴り、耳の聴こえが悪くなった
体がふらつく、めまい
物忘れが頻繁に起こるようになった
体が傾いているように感じる
呼吸が浅くなった
動悸や息切れが起こるようになった
などなど。
挙げればたくさん、他にもあるので、体調不良や思わしくない変化が起きたら、その施術はすぐにストップです。
顔を整えに行っているのに、歪んでくるというのも多々ありますね。
術者は、神経症を判断できないなら、頭蓋骨への施術はすべきではない。
クライアントさんに良い結果をもたらすどころか壊しています。
これが、脳脊髄液の運行に問題が起こる程度なら、まだ1万歩譲って許されるとしても、脳血流への問題を起こしてしまったら、それは殺しているのと同じことですから、それを知らないならしてはいけない。
頭蓋骨への施術は、とても素晴らしい結果をもたらす事が多々あります。
何が原因で症状が出ているのか分からないような、原因不明と言われるようなものでも、改善される例も少なくありません。
ですが、それはきちんと知識があっての施術でもたらされるものです。
頭蓋骨の施術で整えられるものは、中枢、自律神経、内分泌、脳神経、などの問題です。
自律神経や内分泌（ホルモン）を介して、内臓や筋肉、関節の問題
中枢（脳〜脊髄）、脳神経を介して、体の動きや機能性の問題
生命維持に関する事柄を整える為に、頭蓋骨の施術はとても都合が良いのです。
ですから、ウツロイでは、必ず頭蓋骨とそれに関する神経系を評価します。
反対に言えば、それらを評価しないと、根本的な問題に気付き、整える事はできない。
…と、思っています。
姿勢も関節痛も筋肉痛も神経痛も、頭痛や肩こり、腰痛、膝痛、足首の捻挫癖などなど、何でも。
ですから、頭蓋骨の施術には、幅広い効果が期待できます。
頭蓋骨の施術には、注意すべき点（それも命に関わることも）もありますが、同時に大きな効果も期待できるという事です。
注意すべき点だけ、きちんと知識を持って、行えばなんの問題もありません。
施術を受ける際に確認してほしいことは、術者がきちんとした知識のもと、行っているか？という点です。
小顔でも頭蓋骨矯正でも整顔などでも
「脳脊髄液」と「脳血流」、それに「脳神経系」に関して、知識がない術者からは、施術を受けてはいけません。
命と健康を守るために。