肩の高さの違いで肩こりや首こり、いろんな症状が起きていると思っている人が多いですね。
もちろん、肩の高さの違いが要因になることもあります。
でも、それは原因ではなく、別に原因があり、結果的に肩の左右の高さの違いが生じています。
目に見えている状態は、症状・結果
目に見えていない部分にこそ、原因・要因・引き金がありますね。
肩の高さの違いで、よく言われるのが
「下がってるから悪い」というものですが
まさに、これは結果しか見ていないものになります。
悪いのは、ほとんどの場合「上がっている方」です。
一般的に良い姿勢とされる胸を張る姿勢のイメージで、肩の高さのイメージが付いてしまっています。
図にあるように、人間の解剖学上、最も理想的とされるのは、巻肩35°で、鎖骨角度は180°(水平)です。
巻肩とは逆に、後ろに肩が引かれ過ぎてしまうと、鎖骨はVの字になって肩が持ち上がります。
下の図の「いかり肩」というヤツですね。
ちなみに、整形外科さんがよく使う文句で、「あなたは、なで肩だから首や肩が凝りやすい」というのがあるのですが、なで肩の人はまずいません。
ほとんどの人が、いかり肩です。
何故なら、現代の日本人は、背筋を伸ばして胸を張る姿勢が正しいと勘違いさせられているので、自ずといかり肩になります。
つまり、肩が持ち上がり過ぎている状態です。
ですから、肩の左右の高さの違いが問題だとされるのであれば、肩が上がっている方が悪さをしている方です。
肩を無理矢理持ち上げて、常に筋肉の緊張状態にある事になります。
もし、下がっている(正常な高さ)方の肩が凝ったり、痛みがある場合は、上がっている方が固まって動きが止まってしまう分、反対側が動きをカバーして過剰な動きを強いられ、痛みなどを生じているという事です。
痛みや凝り、違和感のある側、症状のある側は、被害者であり、加害者は見つからないように隠れている。
加害者を見つけ、正しい処置をしましょう。
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