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胸を張ると自律神経を乱す理由



ちょくちょく呼吸について解説していますが、今回も呼吸と姿勢についての記事です。

動画もいくつかありますので、同じ聞いてみてください。
姿勢に関しては、呼吸だけでなく、妊婦さんの場合は、逆子やあかちゃんの頭の変形にも関わるので、それに関する動画も一緒にチェックしてみてくださいね。



横隔膜は、腰骨から肋骨にかけて、テントを張ったようにあります。

息を吸う時に、横隔膜が下にグイッと下がって空気が肺に吸い込まれるようになります。
注射器をイメージしてもらうと分かりやすいと思います。


息を吐く時は、グイッと横隔膜が上に持ち上げられ、肺から空気を吐き出します。




この時に、横隔膜が上下する領域が広ければ広いほど、呼吸が深く安定したものとなり、横隔膜の上下する領域が狭いほど呼吸は浅く、乱れやすいものとなります。





上の図の様に、肋骨が横隔膜に被さった領域の事を、ZOA(zone of aposition)と言い
この領域が広ければ呼吸が深く安定、姿勢の保持、体幹も強靭である。

逆にZOAが狭ければ、呼吸は浅く、姿勢も体幹の安定性も乏しく弱い。

"弱い"というのは、体幹が、柔軟ではなく、硬く固定されている為、急な動きや大きな動きに対して力で反発しなければならない為、柔軟な対応ができず壊れやすい。

逆に、強靭な状態とは、体幹が柔軟でしなりがある為、急な動きや大きな動きに対して、しなやかに対象できる為、壊れにくい。


強い=硬い
ではなく、
強い=柔軟でしなやか
という事です。


背筋を伸ばして、胸を張る姿勢を癖づけていると、ZOAは狭く、体幹は固まって使い物にならなくなります。





胸を張ると、呼吸が自然ではなくなる為、常に全力疾走した後の様に、肩や胸を持ち上げる、強制呼吸を強いられます。


ですから、肩や首、背中、腰など全体的にコリや痛みが起きやすい状態となります。


呼吸を安定させるには、まず胸を張る姿勢の癖を改めるしかありません。
もし、胸を張って背筋を伸ばした状態で呼吸法を行なっているなら、今すぐ改めてください。


呼吸が自然でなければ、何を改善させても、病院や症状が治ることはありません。











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