毎年、年末年始は内臓負担から来る症状がとても多い。
頭痛、肩こり、首こり、背中の痛み、寝違え、腰痛、ギックリ腰などなど
発端は内臓の過剰な負担…。
ようは食べ過ぎである。
背骨を通る脊髄神経は、背骨の間、間から末梢神経を伸ばして、内臓に向かう枝と、その反対側の背中の筋肉に向かう枝に分かれます。
食べ過ぎ飲み過ぎ、ストレスなどの影響により、内臓に負担が強いられると、内臓からの異常な神経パルスが、反対側の末梢神経と脊髄へと流れて行きます。
異常な神経パルスが流れた、内臓と反対側の筋肉は、ゴリゴリに硬くなる、または筋出力の低下などを起こします。
「背中が痛い」
というサインは、完全に内臓負担がピークだということを表しています。
ウツロイは、こういう場合、ポキポキ関節を矯正するのに抵抗がない方やカイロプラクティックのアジャストメントが適切だと判断できた場合は、背骨の矯正を行います。
背骨にポキポキっと矯正を行うと、単純に硬く可動性を失った関節に動きを付けることができます。
それと同時に、興奮状態になっている神経パルスに対して、さらに神経刺激を入れる事で、興奮した神経パルスに強制終了をかける。
内臓は一旦鎮静し、働きを回復させるよう緩やかに動き出します。
異常な神経パルスを流し続ける内臓があると、反対側の背中の筋肉にも、異常な神経パルスが流れ続ける事になります。
内臓と筋肉のリセットをかけるのが、背骨の矯正です。
施術を施した後は、乱れてしまわぬよう、健康的な食事を心掛けて頂きます。
カイロプラクティックは、対処療法であり、根本療法とは呼べませんが、一旦異常を起こし、それが癖付いた神経異常の強制終了と再構築には有効です。
根本療法は、その後のセルフケアです。
多くのカイロプラクティックが、根本療法だと謳っていますが、ぼくはそうではないと考えています。
他人が施す手技療法に根本療法は無い。
自分自身が、自分自身の健康を守ること。
それが根本療法です。
胃の不調がある方が胃薬を飲んでいても、食生活を改善させない限り、根本解決には至りません。
それと同じく、背骨を整えても、食生活が荒れたままでいたら、何度施術しても意味がない。
ぼくたち治療家は、根本療法を施す者ではなく、根本療法とは何ぞや?を示す者だと、ぼくは思います。
「私が治してあげた!」
「ゴッドハンドと言われる○○」
そんな治療家はどうかと思う。
症状の原因の、原因の、原因の、原因の…と探し、原因を整え正せるのは、本人にしかできない。
これは辿りついたぼくなりの答えです。
ウツロイは健康を伝える治療処であり、健康の本質に気付いてもらう治療処です。