姿勢のゆがみを整えるには
『どんな施術を受けるか?』
が、重要ではなくて
『どれだけ多様な視点で分析してもらえるか?』
が、最重要だと考えられます。
少なくともウツロイでの姿勢調整は、「背骨が歪んでいる…」「骨盤がゆがんでいる…」という単純な視点では判断しません。
背骨がゆがんでいたら、当たり前に姿勢はゆがんでいますから、それは原因とは言えません。
何故、背骨がゆがんでしまうのか?という根本的な理由こそが原因であり
それを見極めない限り、姿勢を整える事はできません。
では、姿勢をゆがませる原因はどこにあるのでしょう?
❶ 内臓機能の問題
内臓と体表の筋肉は、内臓体性反射といって神経の反射によって制御されています。
つまり、日々の食生活で受ける内臓への負担や蓄積ダメージは、筋肉に直接作用し、姿勢に影響を及ぼす…という事です。
背骨のゆがみの多くは、この内臓の反射によって起こるパターンが非常に多い。
いきなり背骨や骨盤がゆがんだのではなく、日々の食生活で徐々にゆがみを蓄積させていくという事です。
脚を組む癖がある、とか、カバンは必ずどちらの肩に掛ける、とかは関係ありません。
そんな事でいちいちゆがんでいたら、普通に生活できませんから。笑
(これは何度も姿勢に関する記事に書いていますね)
❷呼吸の問題
これは、あまり注目されていませんが、とても大きな要因です。
胸と肩で息を吸う、胸式呼吸になってしまっていて、姿勢を安定させる腹式呼吸ができない。
呼吸で得られる酸素量も少なく、全身の血流やエネルギー資源も乏しい為、姿勢以上に、神経の問題や内臓の問題など、様々な健康的被害が大きいのも特徴です。
重心が高く前のめりのなりな姿勢になりがちで、重心が安定しないため、無駄な筋肉の使い方になり、肩こりや腰痛なども伴いやすいです。
呼吸を安定させる為には、良い姿勢の認識を変える必要性もありますね。
ウツロイのブログを読んでくれている方ならお解りだと思いますが、猫背になりましょう…という事です。
背筋を伸ばして何も良いことはありません。
❸足裏・足首の問題
これは、呼吸にも深く関連しますが、先程の胸式呼吸になっていると、重心が前のめりで、かかとが使えない様になります。
かかとが使えないと外反母趾にもなり易い。
既に外反母趾だ…と言う場合、呼吸の問題が少なからずあります。
足裏は、姿勢、体幹など全身のバランスに直結します。
人間は足裏から得られる知覚情報を元に、脳がその情報に対しての最善な姿勢や関節の位置、傾き、筋肉の硬さ、長さなどを瞬時に電産します。
そのスピードはスーパーコンピューターを凌ぐ能力です。
足裏は地面をしっかりと正しく捉えているか?
かかとが使えずに、変な重心で地面を捉えているか?
姿勢や体のバランスは、足裏の刺激の入力に対して計算されるので、それが曖昧であれば、計算で得られる答えも曖昧になるという事です。
靴のすり減り方は、どんな感じでしょう?
左右ほぼ均等にすり減っていますか?
かかと側がすり減っていない
爪先や親指側だけがすり減っている
など。
ぼくの靴です。
左のかかとの方が、気持ちすり減りが多いです。
でもこのくらいなら問題ないかな?と思います。
日本人は左足は重心軸の足になり易いので、右より少しすり減りが多くなりがちです。
これは地球の地軸の傾きの関連性が指摘される事が多いです。
左足重心だから、右手を自由に使い易い。
だから右利きが多くなる。
対して、下の写真の方は、左右で全く違う足の接地になりますね。
ここまで左右差があるのは、次に挙げる「眼」に関する問題があると思われます。
❹眼に関する問題
足裏同様、知覚刺激に関する問題です。
眼から得られる空間の情報に問題がある、ない、に関わる事です。
目がどれだけ遠くまで鮮明に見えるか…は「視力」
それに加えて、姿勢やめまい、耳鳴りなどにまで影響する、「視機能」と言うものがあります。
遠く鮮明に…とは別に、眼球がどれだけキレイに動くか、対象物を目で追えているか、どこまでの範囲の視野を持てているか、左右の眼球の動きに差はないか、などを「視機能」という範囲で判断します。
視機能が低下、曖昧だと、自分のいる空間や、見えている範囲、認識できる範囲が曖昧になります。
動体視力…というと、聴き覚えがある方もいるかと思います。
目で見えていないもの、空間に対しては、反応できない。
それに左右差があれば尚更おかしく認識してしまう…という事で姿勢をゆがませる。
どうして、眼の問題が起こるか?
というと、やはり呼吸に関係します。
呼吸により、脳への十分な酸素、栄養供給が行えない事で、脳神経の誤作動を起こしてしまいます。
掘り下げていくと、呼吸って無茶苦茶重要。
ですから、姿勢を整える為には、呼吸は絶対条件です。
呼吸を整えるには、肋骨『胸郭』を整える事が重要。
ですから、姿勢を整える施術において必要不可欠になります。
背骨や骨盤は二の次。
ウツロイは、この他にも姿勢の調整にまつわる、様々な要因を多くの視点から捉えて、調整に挑みます。
こどもから大人まで、姿勢に関する問題も一度ご相談頂ければと思います。