· 

痛みが治らないのは何故?

 
 
肩の痛みが2ヶ月程続くとの事でご相談を受けました。
山笠に参加して、山車を担いでから左肩の痛みがあり、病院や整骨院、整体に行ったけど治らないとの事。
 
 
腕を90°以上挙げると肩甲骨の外側から、肩の付け根辺りにかけての痛み。
 
 
 
病院では、肩の痛みある部分に小さな注射を数カ所に打たれた
 
整骨院、整体などでは、肩をほぐしてもらった
 
 
 
     との事ですが
訴えの時点で、肩に問題ないことがわかります。
 
肩、腕の挙上90°以上からは、脊柱起立筋や腰部の連動が起こります。

90°以前の動きは、肩甲骨や肩の関節・筋連動を使って挙上させてきます。
 
その時点で痛みが発生するなら、肩の問題でしょうけど、それ以上(90°以上の挙上)でしか痛みが発生しないなら、肩には問題ないことがわかります。

 
ですから、肩は触りません。
 
股関節〜下肢にかけての動きや、骨盤〜腰椎にかけて、などの動きの制限などを検査し整えます。
この方の場合は、眼の動きにも問題があったので、そちらも調整。
 
 
 
 
このての、肩の問題は結構多く
以前にも同じようなご相談を受け、肩は触れずに肩の痛みが解消しています。
 
今回も同じです。 
 
 
 
肩に担いでから痛くなり始めた…
という訴えなら、肩の怪我を考えますが
状態を見たり、聞いたり、検査をきちんと行うと、答えは見えてきます。
 
 
術者は、きちんと検査し、知識を使って、処置しなければならない。
 
 
 
 
 
いつも思うのですが、国家資格をパスしている先生方は、ぼくより遥かに知識量は上だと思います。
それが、医者であれば尚更ですが
知識量が20,000あっても、使用量が20だったら、20の結果しか出せません。
 
 
対して、500の知識量であっても、使用量が480だったら、480の結果を出すことができる。
 
 
 
クライアント、患者さんは、医者は上位と認識していて、医者は治してくれると信じています。
ですが、医者はクスリか手術の2択しかないため、その方法以外で治せても、選択できません。
 
また、短絡的に症状を捉えているので、それも問題があります。
 
 
 
だからこそ、ぼくら整体師が存在できるのですが…。
 

 
 
施術や処置を間違うと、治りは悪くなります。
 
筋肉は神経作用によって、硬さや緊張度合いが決定されます。
筋肉が硬くなっていたり、緊張度が高い状態とは、その部分が、それ以上動きを大きくすると壊れる為、動かないように神経が作用している状態です。
 
 
     
つまり、筋肉は損傷を防ぐために「護っている」。ということですね。
 

 
ですから、考えなしに、その部分の筋肉を揉んだり、ほぐしたり、緩める行為は、治療ではなく破壊ですね。
 
 
護っている筋肉に、その様な処置を施したり、筋弛緩剤などを使用するのは愚行です。
 
  
 
「何故、その部分の筋肉が硬く緊張しているのか?」
「何故、そうならないといけないのか?」
を考え、正しい処置をしなければ、返って悪化させてしまいます。
気付かずに。
 
 
正しくない処置を受け続けたクライアントさんは、知らず識らずのうちに悪化して、いつまで経っても、治らなくなってしまう。
 
 
 
ぼくも過去には間違いだらけの施術をしていたと思います。
しかしちゃんと学んで、今があります。
 
これからも正しい治療をすすめていきたい。