治療に置いて、最も重要なポイントは
「施術」や「処置」ではない。
《 検査 》です。
検査が適切でなければ、その後に続く施術や処置は曖昧か、間違いにしかなりません。
内科・耳鼻科・眼科・整形外科・心療内科・精神科・脳神経科
などなど、分類があり
それぞれの科で、それぞれの味方をします。
それぞれ専門分野に長ける先生方は、医師になる為に、国家資格をパスする為に、とてつもない勉強をされています。
ですが、何故、パソコンの画面や数値の書かれたプリントや画像しか見ないのか。
クライアント自身の体や、動きを見ずに何を判断できると言うのでしょう?
血圧が高い・低い
コレステロール値が高い・低い
中性脂肪が、ヘモグロビンが、、、
骨には異常ないね
ヘルニアのようだけど、そこまで大した事ない
クスリで痛みが取れないなら手術しかない
マニュアル化され過ぎているのでは。
人はマニュアル通りになんていきません。
人は、それぞれ職業の違いや動きの癖、食べ物や食べ方の違いもあるし、性格、考え方、感じ方、感情、心があります。
人以外の動物にだって心はあるけど、人間ほど複雑ではない。
日照時間、気候、気温、湿度、雨量、土壌の質などが大体決まってれば、大体そこに自生する草や木や花が決まる…というような植物とは違う。
人は、数値や画像やマニュアルでは読み取れない"深さ"がありますよね。
だから、ぼくは「診断名」「病名」「病院で言われた原因」は、聞いてもあまり気にしません。
「病名」が重要なのではない。
それは、ぼくが"診断できない職業だから"とかではなく
「どうなってるか」が重要であって、名前は重要じゃない。
「突発性難聴だ」
「逆流性食道炎だ」
「ストレートネックだ」
「気象病だ」
「不意打ち頭痛だ」
「いつのまにか骨折だ」
「メニエルだ」
「ウツだ」
「パニック障害だ」
どの症状も、それ、ただ胃が悪いだけでしょ。
ってなる事がむちゃくちゃ多いんです。
食べ過ぎ、糖分摂り過ぎ、必要な栄養が足りてない、ただの不摂生って事が。
ステロイドも整腸剤も筋弛緩剤も鎮痛剤も睡眠薬も安定剤も抗不安薬も
「見立て」が曖昧だと、お門違いな処置しか出てこないやん。
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症状は仕方なく出ている。
症状は出るべくして出ている。
症状は必要に応じて出ている。
症状は必要だから出ている。
だから
「症状は抑えるものではない」
「症状に対して処置を行ってはいけない」
『何故、この症状が必要なのか?』
『何故、この症状が出なければならないのか?』
を大前提に検査を進めます。
症状ではなく「原因」に対して処置しなければならない。
気になる点をひとつ
怪しい点をふたつ
決定的な点をみっつ…と見つけ
それらの点と点を線で結んでいきます。
仮説を立て
再度調べて
正解を導き出していく…
めんどくさい作業です。
時間のかかる作業です。
日に何十人もできないかも知れません。
それでもウツロイは、この作業が好きです。
原因を見つけられた時
改善の糸口が見つかった時
数週間〜あるいは何十年と原因不明で改善しないと言われた状態の改善が見られた時
クライアントさんもですが、ぼくもむちゃくちゃ嬉しいんです。
辞められですね〜。この仕事。
年々難易度が増しています。
でも、それだけ頼りにされるようにもなって来たんだ…と、嬉しく思うのと、引き締まる思いとがあります。
まだまだ、これからも精度を磨いていきたいと思っています。
もっともっと原因不明を暴いていきたいと思います。
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