· 

骨盤や姿勢のゆがみ

 

ぼくは療術の世界に入ったのは、カイロプラクティックからです。
 
当初、骨盤のゆがみや足の長さの違いが、施術をする上での指標、検査対象になっておりました。
 
 
 
日本人講師陣もアメリカのドクターも、同じく、そういう検査を教えてくれました。
 
しかし、8年くらいその検査をして、施術をして、を幾人もの方に対して行ってきた結果
それは、ゆがみではないという結論に至ったのです。
 
 
何故なら、90%以上の人が同じ「骨盤の傾きと足の長さの違いがある」事に気付いたからです。
つまり、症状がある・ない、または症状が全く違う方でも、100人中97〜8人は同じ「ゆがみ」だと言う事。
 
 
 
ですから、骨盤の傾きや足の長さの違いは
「ゆがみ」や「根本原因」ではなく
《普通》という事です。
 
 
 
そもそも、人間の体は左右対称には作られていない。
外見は左右対称に見えるけれども、中身や機能性は左右非対称に作られています。
 
ですから、傾きがあって当然なのです。
 
 
「骨盤を真っ直ぐにする」
「足の長さを揃える」
これは、まったくの無意味という事になりますね。
 
 
ぼくはカイロプラクティックを学びはじめてから、8年くらいは、クライアントさんにとって、無意味な施術をしてしまっていた事になります。
 
 
間違いに気付き、反省し、学び直し、その後に活かす事、また他のセラピストの方に、この事を伝える事で、罪滅ぼし的になれば良いのですが。
 
自然整体ウツロイ,姪浜整体,福岡市整体
 
「骨盤のゆがみ」を矯正すること
「足の長さの違い」を揃えること
 
実はこれは無意味。
何度繰り返しても同じ結果を繰り返します。
 
 
 
例えば、
左の骨盤が右の骨盤より下がって見える
左の足が右の足より短く見える
 
これは当たり前の事なのです。
 
 
 
ほとんどの人は、左足が軸足・重心側で、右足は可動側となります。
重心を保つ方法が、可動を作る側より、低く踏ん張れるようになる為です。
 
ですから、足の長さを揃えたり、骨盤の高さを揃えても、一歩踏み出せば、すぐに都合の良い元の位置に戻るのです。
 
 
 
骨盤を真っ直ぐに、足の長さを揃える事に、いったいどれだけの時間と費用をかけさせてしまうのか…
絶対に揃うことがない
揃えることこそ、よくない方向へと矯正しているのに
 
 
  
 
 
産後の骨盤矯正、O脚を治すのに骨盤を真っ直ぐ矯正する、ダイエットの為に骨盤矯正
 
 
………。
      
 
 
骨盤の関節、仙腸関節は可動性のある(1㎜くらい)関節ですが、ゆがむことはほぼあり得ません。
 
 
 
海外の解剖実習では、大男が2〜3人かかって力づくでゆがませようとしてもビクともしないというのは、よく聞く話しです。
 
それだけ、強靭な靭帯で覆われ、人体で最も強固な構造になっています。
脚を組んだくらいでは何ともなりません。
 
 
症状の原因は、もっと他の目に見えない部分に存在します。
 
 
 
意味のない整体ではなく、きちんと意味のある整体をしたいと、いつも思っております。
意味のない整体を続けても、意味ない。
0に100をかけ算しても、0は0。
 
 
ウツロイは1以上のかけ算施術を施すことを、技術面だけでなく知識面においても、常に心掛けています。