日本人が、常に不自然な姿勢をすることを「正しい」「健康的だ」と思い込んでしまっているのは何故でしょう。
テレビや学校で、ざんざん"教育"されてしまっているからだろうか?
誰も、それを"洗脳"だとは気づかないようです。
よく猫背を治したい!と相談来られるのですが、そう言う方で猫背だった試しがない。
みんな背筋を伸ばし過ぎています。
「背筋を伸ばし、胸を張って、顎を引く」という不自然な姿勢は、健康的でもなく、美しくもない。
神経は興奮状態となり、血圧が上昇。
消化器系の働きは抑制され、呼吸が浅く、体温も下がる。
筋肉を無理に不自然に使うので硬くなり、関節の可動域も狭く、全身がぎこちなく動く為、運動効率、パフォーマンスも下がる。
つまり、良いことはひとつもない。
それは、座る姿勢も同じくです。
自然に座ると、腰が丸まりリラックスして座れます。
ところが、学校で教えられる(強制される)座り姿勢は、「背筋を伸ばし、胸を張って、腰と骨盤を立てる」という不自然極まりない座り姿勢です。
間違わないでください。
左が自然で正しい座り姿勢です。
右は不自然で苦しい座り姿勢。
赤いラインが背骨の形状。
青いラインは、机の上のモノやパソコン画面などを見ようとする時に、顔を下に向ける角度を表しています。
背筋を伸ばしている方が、骨盤から背骨、首にかけてストレートになりますから、ストレートネックを作る原因ともなります。
また、頭を動かす角度が大きいので、首や肩にも大きく負荷がかかります。
人間は不自然にも二足歩行です。
重力に逆らい、二本足で立つ不自然な動物なのですが、不自然な形を無理矢理に「自然」に仕立てあげてしまうのが、人間を作った神の計らいでしょう。
人間の身体の構造や機能には、いくつも神の所業が存在しますね。
地球上で最も安定性の高い、三点支持(カメラの三脚を思い出してください)が足裏に存在するのです。
上の写真がその足裏の三点支持。
だから、二足歩行のくせに安定性も兼ね備える。
腰と骨盤を立てて座ると、上の写真の様に、左右の坐骨だけの二点支持となり、とても不安定です。
不安定ですから、筋肉を緊張させて体を固めて、無理に安定させるしかない。
リラックスできない、無駄に筋肉や神経を使い疲れる。
疲れるという事は、集中力は持続しない。
腰を落として座る事で、左右の坐骨に尾骨(仙骨)を加えた、地球上で最も安定性の高い、三点支持となる。
無駄な筋肉を使う事がなく、リラックスして楽に座れます。
楽な姿勢の何がいけないのでしょう?
自然に備わった機能性を活かすことは、自然に、神の造形物に、逆らわない、本来の姿です。
こどもの姿勢強要は、今すぐやめて、自然に還りましょう。
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