この時期になると、寝違えの様な痛みやギックリ腰など、急性の痛みが多発して来ます。
すぐに痛みが取れる方と、そうでない方がいます。
そこにはどんな差があるのか?
筋力が弱っている…とか、運動していないからだ…とか、言われるトコロもあります。
それは結果的にそうなのかも知れないけど、単純な事ではないかも知れません。
確かに筋肉がしっかりしている方は、比較的痛みが取れやすかったりします。
でも、そうでなくても簡単に取れる方もいる。
差は、その方の代謝に関わるかも知れません。
糖代謝が上手くいっているかどうか?
血糖値のコントロールが上手くいっているかどうか?
だと感じます。
このコントロールが上手くいっていない人、極端な例は糖尿病です。
糖尿病とまでいかなくとも、その手前、インスリン抵抗性、血糖値スパイクとかって状態の方は、結構多いかも知れません。
まったくと言っていい程に運動習慣がなくて、糖分や乳製品、アルコール摂取、エナジードリンクを飲む事が多い方は、↑それに当てはまるかも知れません。
食後、めまいの様なフワフワ感があったり、極端に眠くなったり、極端にやる気がなくなったりしませんか?
もし、それがあるなら要注意ですね。
普通なら一回施術すれば取れてしまう症状も日を置いてだんだんと治まるか、全然治まらないか…
とにかく、痛みや症状が取れにくいかも知れません。
極端な糖分の摂取を控えて、運動する習慣を持ってみましょう。
肝臓で代謝、貯蔵された糖は、必要に応じて血液から筋肉へと運ばれて、筋肉の活動エネルギー、または、古い細胞を破壊して新しい細胞を作る新陳代謝に使われます。
必要に応じなくとも、多過ぎる糖は血液に流れ、使われなければ脂肪に蓄えられてり、排泄されたりします。
排泄量が多いと、尿に糖が混じって出てきます。
いわゆる尿糖。
これが多いと糖尿と診断されます。
糖はエネルギー源として必要で、筋肉や他のタンパク構造の維持、新陳代謝に必要ですが、多過ぎると、インスリンの働きが無くなり逆に新陳代謝のサイクルを崩してしまいます。
タンパク構造の分解「カタボリック」が異常に促進され過ぎる『オートファジー』という状態になります。
新しい細胞を作るよりも、分解の方が早すぎて、構造を維持できなくなります。
これになると、細胞が元に戻りにくい(戻らない)ので、痛みも取れない、取れにくい、すぐに痛くなる、症状を繰り返す…
など、良くないパターンに陥ります。
体のサインとして、まず気にしてほしいのが
「どこにもぶつけた記憶がないのに、青たんができている…」
「傷の治りが遅い」
「やたらと浮腫む」
「寝ても疲れが取れない」
「風邪の治りが遅く、長引く」
「マッサージなどでの揉み返しがひどい」
「頭痛や肩コリ、腰痛などが頻発」
「背中が痛いほど張る」
「足がよくつる」
これらのサインがあれば、注意してくださいね。
糖分の摂取を制限して、運動習慣を付けていきましょう。
いきなり激しい運動はしなくていいので、ストレッチや軽いヨガなど、糖を使用する癖作りが必要です。
ウツロイでは、通常の施術から激しいマッサージやストレッチは行いません。
ましてや、この様な状態の方には、強い刺激の施術は逆効果になるので、細心の注意を払いながら施術します。
寝違えやギックリ腰など、急性の強い痛みはすぐには取れないかも知れませんが、状態の緩和と適切なセルフケアをお伝えできますので、ご相談ください。
とにかく、冷えるこの季節は急性の痛みが起こりやすいので、普段から食生活にはお気をつけくださいね。
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