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不妊とグルテン


 前回の記事の最後に、「不妊」についてのキーワードも出しました。

グルテンアレルギーによって引き起こされる、甲状腺機能低下。
詳しくは、前回の記事を読んで頂きましょう。


甲状腺機能低下が起きると、細胞の新陳代謝が低下し、自身の生命維持が危ぶまれている状態…という風に、身体は認識してしまいます。


自分の新陳代謝もままならない状態で、あかちゃんを宿すことは、単純に考えても無理だと判断できます。


人間の身体は、自分自身の生命維持を最優先に考えられています。
手脚を失ったとしても、心臓や脳を守ろうとする。




 糖の摂り過ぎ、アルコールの飲み過ぎ、クスリの飲み過ぎは、肝臓に大きな負担を掛けます。
肝臓は代謝物が多くなればなる程、血液を必要とします。

普段の通常運転でも、人体の約40%の血液を集める肝臓。
それ以上に必要となると、末端に向かう血液を奪い肝臓代謝を優先させます。



それでも足りなければ、自身の生命維持には直接的に関係のない、子宮や卵巣などから血液を奪います。



それでも足りなければ、血液の貯蔵タンクである脾臓などを狙う。




と言う様に、生命維持の為なら何だってするんです。



 甲状腺ホルモンは、自身の細胞の新陳代謝に関わるホルモンですが、妊娠すると胎児の成長にも必要不可欠なホルモンとなります。

しかも、妊娠初期には胎児の脳や脊髄などの中枢の構築に欠かせないホルモンなのです。


ですから甲状腺機能低下のリスクを抱えた身体では妊娠はできない。
言い方を変えると、するべきではない…と判断している。




ですから、前回の記事に挙げた様に、グルテンのアレルギー反応がある方は要注意です。
不妊治療でホルモン剤や人工授精はしない方が良いでしょう。



 不妊の要因は様々で、甲状腺ホルモンだけでなく「貧血」も考えられます。

先程書いた、肝臓が血液を奪い過ぎている状況も、言わば貧血です。


前回の記事での、グルテンによる腸の絨毛の炎症や損傷は、栄養吸収の阻害が起きたり
《グルテン腸症・セリアック病》

栄養の漏れ、病原性細菌や毒素の漏れ
《リーキーガット症候群》

これらの病変を起こします。



そして、確実に貧血を起こします。


 貧血の解消には鉄分が必要になります。
鉄分だけでなく、ビタミンやアミノ酸も必須です。
ところが、腸内環境が悪く、腸内細菌の働きが悪いと鉄分の吸収に問題が生じます。

主に野菜などから摂れる3価鉄は、ほとんど吸収されません。
ですが、腸内細菌が3価鉄を吸収率の良い2価鉄に変換して吸収しやすくします。

また、腸内細菌はビタミンB群の合成、生成、供給、一部ビタミンCの生成も行なっています。


腸内が乱れると栄養吸収できない。
ビタミンの合成もできない。
大変なことなんです。



女性ホルモンの問題だけが、不妊の原因ではない。
むしろグルテンアレルギーや貧血の方が直接的な原因、根本的な原因だと考えられます。


まずは、そこから整えてみましょう。
それでもダメならホルモン療法へとシフトチェンジする。
と言う風にするべきだと言えますね。


 では、ウツロイの不妊整体は何をするのか。

やはり原因の見極めが重要ポイントです。
本当に女性ホルモンが関係して、妊娠を妨げているのか?
もしそうなら、どの様にして女性ホルモンに影響を及ぼしているのか?

自分自身の身体の正常なサイクルができてこその妊娠…ですから、サイクルを妨げている要因を野放しに、ホルモン療法をしても、ホルモンを分泌できなければ着床した後、胎児の成長〜出産までできません。


神経過敏、神経伝達の阻害などがあれば、自律神経を安定させる事はできません。
ウツロイの施術では、それらを整えます。


ホルモンを摂取させることや注入することできませんが、ホルモンを分泌できる状態へは整えていけます。





でも、そういうことよりも
もっと不可解なところに気付いてほしいんです。
栄養失調や飢餓で人が死ぬ貧困国でも、出生率は日本とは比べ物にならないくらいに高いのに、何故、世界でも類を見ないほど食の安定した日本は不妊大国なのか?


ホルモンが足りない…って


本当にそんな単純なことなのか?



食べ物に変なモノが混じってんじゃないの
食べてるモノが悪いんじゃないのって事です。
不妊は一種のアレルギー、自己免疫疾患のようなものだと、ぼくは考えています。












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