慢性肩こりや五十肩と言われる症状は、肩の問題だけでは解決できません。
背骨や骨盤の体幹部分の機能性の改善が最重要課題です。
体幹が安定できていない人の肩をいくらほぐしても根本的な解決にはなりません。
不安定な柱(背骨)に何かをぶら下げたら(肩や腕)は、余計に不安定になって倒れてしまいます。
倒れない様に、他の部位に余計な負担を要してしまい、偽りの安定を取ろうとします。
その結果として、負荷がかかり過ぎた部分や、過剰に動きを補おうとした部位に何かしらの症状や損傷が起きる。
そのひとつが五十肩の様な、腕の挙上での痛み、という様な症状が起きます。
痛みのある部分の特徴は
基本的に、動き過ぎている部分に起きることが多い。
動かないから痛いのではなく、動き過ぎて壊れたから痛いのです。
ですから、五十肩は動かさないと固まるから、痛くても動かしましょう。
とか
膝が痛いのは固まってしまっているから痛くても歩いて動かして。
と言うのは、根本的な解決がなされていないなら、動かす意味がない。
というか、無理に動かすと損傷が悪化する可能性もあります。
まずは、根本的な解決を目指す治療をスタートしましょう。
一番重要なのは、先程も書いたように
《背骨や骨盤などの体幹の安定性・コントロール》が最重要。
それがなければ、肩をどうにかしようとしても、どうにもならない。
また、五十肩や関節の損傷がある場合は、組織の回復を促す為に、血管が新たに造られるそうです。
その血管が痛みを生じたり、動きの制限をするという説もあり、それが元の状態に戻るには、10ヶ月以上掛かると医学的に言われています。
つまり慢性化した五十肩は、数回の施術だけで改善するという事は有り得ないという事が裏付けられています。
こういう場合には、改善に10ヶ月掛かるものを、半年か半年以内に改善させるのが、ぼくらの仕事となりますね。
長期の治療期間はその分お金も痛みによるストレスも大きな負担となりますから、五十肩や肩の不具合は、絶対的に慢性化させてはいけない。
大切なポイント
■肩の問題は、肩だけの施術では解決しない
■体幹の安定性、機能性が最重要
■ひとつの部位の症状でも全身を整えるべき
■慢性化した五十肩はすぐに治らない
五十肩の治療をしていて、肩や腕しかみられていないなら、おそらく改善はしないでしょう。
その場合は、きちんと根本的に解決してくれる治療院に変えるべきです。
とにかく、肩の挙上で痛みがあったり、痺れがある場合には、早めにウツロイにご相談くださいね。