日本人の女性の多くが「貧血」、または「貧血予備軍」です。
前回の記事の中で、脳の神経症、神経障害を起こすのは、脳への血流不足による、脳の「酸欠」が原因している…という内容の中で、貧血もその引き金になっている…と書きました。
赤血球の中に存在するヘモグロビン。
ヘムという鉄分子とタンパク質のグロビンから成ります。
ヘモグロビンは酸素分子と結びつく性質があり、それによって肺から全身に酸素を運びます。
やっぱり呼吸って大切。
でも呼吸ができていても、そもそも貧血だと、酸素を十分には運べない。
貧血って生命維持活動には大きなリスクですね。
月経のある女性は、男性に比べて約4倍以上貧血のリスクがあります。
鉄分とタンパク質はしっかり補わないといけません。
ですが、日本人は鉄分やマグネシウム、亜鉛などのミネラルを摂る機会を逃しているんです。
日本人がミネラルを補うのには、絶対的に「塩」が必要なのですが、高血圧になる!と刷り込まれ過ぎて、貴重なミネラルを摂る機会を奪われています。
塩はたくさん摂らないとダメ!
精製食塩ではなく、ミネラル分が豊富な海の塩を食べて、日本人は昔からミネラルを摂取して来ました。
それが、何故かミネラルを抜き取られた搾りかすの精製食塩ばかりが食卓に並ぶようになってしまいました。
日本は昔から海に囲まれた島国、海の恵みとともに生命を紡いできました。
ミネラルもしっかり海から受け取りましょう。
高血圧の原因は「塩」だとされていますが、それは間違った解釈で、難しい医学的な話しを端的にまとめ過ぎて、噂話のように広まっていってるのだと思います。
ナトリウムが動脈の収縮する作用を起こします。
これが高血圧の原因だとされていますが、何とも局所的で短絡的な話しでしょうか…
血圧は絶対的に必要不可欠で、ある程度の血圧がないと、血液は足元から頭(脳)まで登れません。
例えば、水が出るホースの先端を指で摘んで、水圧を上げると、水は勢い良く遠くまで飛んでいくのが想像できるでしょうか?
ここで言う水の勢いを上げる為に、ホースを摘んだ圧力が血圧です。
皆さんは「血流が良く」なりたいと思いますよね?
血流を良くするには、血圧が必要なんです。
副交感神経は、血流を良くする…と聞いた事はあるでしょうか?
でも、副交感神経は血圧を安定させる(下げる)と聞いた事もあると思います。
交感神経は、血圧を上昇させ、血流を悪くするのではなくて、血圧よって血流に勢いをつけてくれるんです。
常に交感神経が優位で、緊張した状態、ストレスがある状態は、「血圧が強い」という事なのですが、その分、血流も勢いがあり、血液を全身へと巡られる為に必要な事。
交感神経優位になり過ぎている人は、血流が足りないから、わざとそうしている部分もあるんです。
ミネラルが乏しくて血圧がない上に貧血…
となると、身体はどうやって生命維持しようとするでしょうか?
血圧を下げ、血流を緩やかにしていては生命維持できないんです。
塩をたくさん摂って、ミネラルをたくさん補充して、血液を、ヘモグロビンを元気にして、血圧を上げて、身体中に酸素を回しましょう!
そしたら、交感神経優位な状態は、自ずと安定して、副交感神経も交感神経もバランスが取れてきます。
自律神経が乱れている…
というのも、貧血が引き金になっている可能性がありますね。
《まとめ》
○貧血は生命維持のリスク
○呼吸が安定したとしても貧血だと酸欠
○女性は当然のことながら男性より貧血のリスクが高い
○貧血は自律神経を乱す
○貧血を治すには塩とタンパク質
○血圧は必要!
といった感じでしょうか。
最後に、『貧血を治すには…』を解説しておきます。
貧血を治すには鉄とタンパク質
ヘム→鉄と、グロビン→タンパク質、でヘモグロビンですからね!
鉄分、タンパク質を補うのに手っ取り早いのが「肉」ですね。
脂分の少ない牛肉やマグロ、カツオ、レバー、卵
貧血には動物性の鉄分「ヘム鉄」を。
サプリメントで補う場合も「ヘム鉄」を選びましょう。(今はだいたいヘム鉄でしょうけど)
そして、バランスの取れたミネラルの摂取に「天然の海の塩」。
鉄分を多く含んだ、ほうれん草や野菜を…。と言われる先生もまだ稀にいらっしゃいますが、植物性の「非ヘム鉄」は腸内環境を乱しやすくなります。
悪玉菌の餌になるからです。
でも、重度の貧血は、植物性の「非ヘム鉄」を摂らないといけません。
どちらにしても、塩とタンパク質。
ちなみにタンパク質も大豆や植物性のものより、卵や動物性のものがオススメです。
それは、必須アミノ酸のバランスが動物性の方がいいからです。
植物性のタンパク質は、アミノ酸のバランスがあまり良くなくて、代謝の際に毒素を発生させやすいというリスクがあります。
消化力が弱まっている人
クスリを服用している人
肝臓負担が大きい人(糖・脂肪・薬物・アルコール・カフェインなどの分解が多い人)
など、該当する方は、植物性タンパク質の摂り過ぎに注意してください。
貧血を治すには栄養管理や内臓の状態などはデリケートで専門的です。
(生理痛や出血量の問題とか)
ちょっと難しい部分もあるので、また分からないこと、知りたいことがあればウツロイにもご相談くださいね。
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