「脳神経障害」と言うと、もうダメなんじゃないか…と思ってしまいそうですが、人生の終わりを思わせるような重篤な症状から、軽症のものまで幅広く、ウツロイで扱う神経障害は、当然ですが軽症〜中度のものです。
重症はここまで来れない、または来たとしても「病院に行ってください」と言います。
しかしながら…軽症と言っても、今すぐ命に関わるものではないが、放っておくと、やはり命の危険になりかねない。
頻繁に頭痛を起こしたり、寝込んでしまうような頭痛、吐き気を伴う頭痛、立てないほどのめまい、などなど
様々に症状はあります。
でも、MRIなどを撮って異常が見つかる例は少ないようです。
異常が見つかれば、それは重症。
血管腫や動脈瘤のような状態で、明らかにこれは他人から見ても「おかしい」と分かる状態になっていると思います。
他人でも分かる危険な状態
■ 上手く言葉が出ていない
■ 呂律が回っていない
■ 手足の麻痺、震え、著しい筋力低下
■ 尿失禁がある
これらは、もう重症、外科領域です。
今すぐ病院に行ってください。
そこまでなくとも、脳に異常があるんじゃない?
と思うような症状がある場合、考えられる原因は、熱中症、日射病、脱水症
この場合、やたらと光が眩しか感じたりします。
(瞳孔の反射が起きていないため)
熱中症や脱水で神経症を起こしている方は、割と多くいらっしゃいます。
夏場から秋口にかけて多いです。
秋口にかけての場合は、夏場に気づかず熱中症などになっていて、そのまま神経症を引きずっているケースです。
頭痛、吐き気、めまい、立ちくらみ、頭がボーッとする、ふらつく、眼が重たい、脚に力が入りづらい、などなど
これも検査の陽性反応によっては、脳神経障害の分類に入るものもありますね。
重症・中度・軽症、関わらず、脳の機能低下が見られるものは、脳神経障害と言っていいと思います。
重症の様に、血管が詰まったりしているもの以外は、ほとんどMRIでは見つかりません…。
なので、ここでひとつ。
検査に行かずとも、神経症状があるのを、ご自身で気づけるポイントを紹介しておきます。
■ 眼の焦点が合っていない気がする
■ 眼がやたらと疲れる
■ 視線が飛んで本が読みづらくなった
■ やたらと眩しい
■ 何もないところでよくつまずくようになった
■ 足の指先を机の脚などによくぶつけるようになった
■ 人や物によくぶつかるようになった
■ よく道を間違えたり、迷うようになった
などです。
これは、ちゃんと見て、モノや空間を見れていない…、察知できていない為に起こる現象です。
眼を動かす神経は、脳神経。
脳の機能低下が起きると、当然、脳神経の働きも低下し、この様な症状が出てきます。
つまり、軽度の神経症が起きている可能性がある、という事が、これらの反応で分かります。
では、何故そんな現象が起き、脳の神経症状が出てくるのか?
これは、「脳の酸欠」が主な原因になります。
脳が正常に活動する為のエネルギー源はふたつ。
そのエネルギー源が乏しくなると、脳は正常な機能から逸脱してきます。
脳の機能…って計り知れないですよね。
全ての神経の大元。
生命維持の中枢、自律神経とホルモン分泌
それらの最高指揮官が脳です。
脳の機能が低下する…と言うことは、これらの生命維持活動全てが低下すると言う事ですから、脳へのエネルギー供給は超重要。
そして、そのエネルギー源のふたつ、とは。
❶ "血液"によって運ばれる「酸素」
❷ "脊髄液"によって運ばれる「グルコース」
このふたつです。
皆さんに特に気をつけてほしいのが、❶の脳へ血流によって運ばれる「酸素」の方です。
血流、酸素が乏しく、酸欠に陥った脳では、活動が著しく低下してしまい、場合によっては、脳の損傷や脳死です。
生死に関わります。
❷に関しては、ぼくたち施術家が扱うことがメインになり、あまり神経質にならなくても…と思います。
生死に関わらずとも、頭痛や吐き気など、不定愁訴が起きるのは❷の方なのですが。
今回は割愛します。
❶「血流」「酸素」「酸欠」は、それより重要です。
酸欠になる理由としては、呼吸が浅い、または貧血です。
ですから、「脳神経障害だ!」「脳に異変が!」
と思いきや、原因は貧血…なんて事も少なくありません。
呼吸が浅い方は、マスクのし過ぎに注意してください。
(貧血の方も同様ですが)
そして姿勢です。
胸を張って背筋を伸ばす姿勢は、交感神経を過剰優位にさせ、呼吸が浅くなります。
また、別記事でも書いている、「無理やりな呼吸」になってしまい、慢性的に呼吸が浅い状態に陥ります。
「頻繁に頭痛がある…」「慢性的に頭痛やめまいがある」「脳神経障害なのか?」「脳に異変がある?」など、不安になられた方、脳の検査では異常がなかったけど不安だ。と言う方は、ウツロイにご相談頂ければと思います。
また、次回は「貧血」についても書いてみたいと思います。
「呼吸が浅い」については、以前に記事を書いていますので、よければそちらを読んでみてください。
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